とうとう我が家の老犬「トンボ」も17歳になりました。
7歳でシニアの域に入る犬ですから、17歳はご長寿様ですね。
チビと言う名前の犬を、電車事故という不幸な亡くし方をしたから、
トンボには彼女のぶんまで長生きして欲しくて、食事には特に気を配り、10歳頃からドッグフードに煮
込み野菜を加えて与えてきました。
その餌が良かったのか?本人のDNAか?
理由は分かりませんが、幾度かの病気にも打ち勝って、トンボは頑張って生きています。
しかし今のトンボは、若かった時のような喜んだり、悲しんだり、怒ったりという感情表現が希薄で、
ただただ食欲のみ。
異常とも思えるほど食べることに執着が強く、以前は絶対にしなかったことをしでかします。
テーブルの上のものを食べたり、ゴミをあさったり…食べても食べても際限なく欲しがるのです。
もちろん欲しがるからといって簡単に与えはしませんが、白内障で相当見えないはずの目が
ひたすら食べ物だけに集中していたり、まともに歩くことさえできず、ひっくり返ったり股割れしながらも
喰らい付こうとしている姿を見ると、悲しいと言うか…哀れと言うか…
これが生きる、そして死ぬということなんでしょうね。
トンボを見ていると、私も彼女みたいに精一杯生きなきゃいけないんだな~と感じます。
生きるというのは、決してカッコ良いことだけじゃないんだ。
◆ブリタニーは野山で雉を探す猟犬です。