
パピーの訓練をしているというので見学させてもらいました。
栗栖さんが子犬を訓練するのはポー(栗栖さんの犬)以来で久しぶりだと思います。

生徒の名前は”ソウ” 生後4ヶ月のE・セターのやんちゃ坊主です。

あるドッグトレーナーの繁殖で、将来は優秀な猟犬となる期待の血統だそうです。
でもハンドラーの力不足が原因で優秀な犬ほど保護犬になる確率が高いんですよね~~~

名犬を迷犬にしないために、最初のスパルタ特訓はハンドラーと一緒に歩くこと(笑)
ただ空き地をウロウロしているだけに見えますが、これが犬との関係を築く基礎だということが今の私には分かります。
怒鳴ったり叩いたりしなくても、リードで繋がなくても、いちいち指示しなくても、自然体で人に寄り添う犬を育てるための基本です。

名犬ラッシー
人と寄り添う犬と言えば、子どもの頃に憧れていたのがラッシー!\(*^▽^*)古い
ティミー少年と一緒に喜んだり悲しんだり、危険を察知して助けを呼びに行ったり…
いつも自分で考えて行動できる賢い犬でした。
指示に従って動くことも重要ですが、鳥猟犬や盲導犬にはラッシーのような主体性が必要。

人間と二人三脚で猟をする鳥猟犬にとって最も重要なのはハンドラーとの信頼と愛情です。
それは全ての犬に必要なことですが、犬よりも上位に立つためのテクニックばかり書いたマニュアル本が多いですね~。
服従や恐怖を与える方法は即効力があるのでテレビ番組で紹介されやすいのですが、
栗栖さんも私も疑問を感じる事が多いです。
無駄吠えなどの対処法に、小石を入れた空き缶を投げ、その音で驚かせて吠えるのを止めさせる「天罰」という方法があります。
実は私もマニュアルを読んで天罰をやっていました。
パン粉が音に過敏に反応するのは「天罰」が原因なのかも?と思うことがあります。

服従、威圧、恐怖をベースにした訓練は指示に素直に従うだけのことで、心で繋がっているティミーとラッシーの関係は望めないでしょう。
「NOばかり言っていましたが、それを止めたらソウがとても愛おしく感じて毎日が楽しくなりました」とSさんは嬉しそうに話してくれました。
栗栖さんは犬と信頼関係を築く方法を教えてくれますが、それを実践して信頼と愛情を育むのは毎日の生活なんですよね(^^♪

犬が指示ではなく自主的に行動する第一歩がこの空き地の訓練です。
チェックコードは使いませんが「呼戻しの訓練」と基本的に同じですね。

犬が何かに気を取られている時にすかさずその場を立ち去ります。
犬が走り出した時はその逆方向に歩きます。(参照
呼び戻しの訓練1回目のビデオ)
犬はハンドラーが居ないことに気付くと慌てて駆け寄って来ますが、もし犬が来ないくても絶対に呼んではいけません!
呼ぶのは犬がハンドラーに向かって走って来るときだけです。

そして犬が来たら、喜こんでいることがハッキリ伝わるよにベタベタに褒めてあげましょ~♪

栗栖さんを紹介したのはモネママだそうです。
Sさんの話では、数年前に初めて会ったときのモネママは「モネ~」と叫びながらモネの後ろを必死で追いかけている姿(笑)
でも今年再開したときのモネママは自信に満ち溢れていてまるで別人!
「犬よりもモネママの変化に感動しましたね~」
その気持ち分かります~~~
 2013.5月 オフ会の会場 モネ~モネ~と連呼してました |  2014.4月 全英千葉の会場 見学に来ていて転んで大怪我! |  2015.4月 全英千葉の会場 神奈川大会の3位に続いて優勝 |
本当に同一人物とは思えませんね(^▽^;)

ブリタニーもセターも人間と密接に関わってきた犬種だから名犬ラッシーの素質充分!
せっかく鳥猟犬と暮らすなら犬に寄り添ってキジ当てに行ってみませんか~(^-^)

暴走しそうで不安な方は栗栖さんに相談を!ただし夏はお休みです~
◆ブリタニーは野山で雉を探す猟犬です。