少し長いレポートですがご了承ください。
様々なドッグスポーツの中で鳥猟犬ならではの競技がフィールドトライアルだと思います。
いつもセターとポインターばかりでブリタニーの姿を見るのは稀ですが、
今回の競技会は我々オープン参加の7頭を加えて総勢10頭ものブリタニーが登場!
特にナナ、ルネ、カナイ、レアは初参加。みんなの活躍をスタート順に紹介します。
◆猟野競技会(フィールドトライアル)って何? 鳥猟犬がゲーム(養殖鳥)を捜す競技ですが、単に早く捜せば良いとか、多く見つければ 良いとかではなく、審査員が一緒にコースを回り犬の仕事ぶりを採点して、その結果で順位 が決まります。 ◆オープン部門とは? 「優秀な鳥猟犬の育成」を目的とした競技会ですから、参加するためには条件があります。 その条件を満たしていない鳥猟犬であっても参加できるのがオープン部門です。 ただしオープン参加犬は基本的に入賞はできません。 |
ゼッケンを付けてない方が審査員で、各ペアを1人の審査員が担当します。
ゲーム(キジ)はコース内の2箇所に隠してあり、2組が15分間でコースを回ります。この日は午後から雨の予報だったので前年よりもコースは短めでした。
さっそくやりました~!なんと初チヤレンジのナナが雄キジをフラッシュ\(^o^)/
ナナは走力があり敏捷なので捜索がとてもスピーディ!だからきっと先手を打つと思っていました。
カナイは生まれ年を間違えて申請するというニライパパらしからぬドジで☆\(^ ^ ; )
成犬部門に登録されていましたが、無事に幼犬として2番目に登場。
ニライカナイブログカナイの相手犬はおっぱいが大きくてサポーターを着てました…あれ~?
この子は去年パン粉と同じ組だったポインターです!
その時のVTR 4ヶ月だったのにな~
実は今回の若犬の部の優勝はこのポインターでした!
驚いたのは一昨年の会った超暴走犬のハク君もファミリーでした。
ハク君の暴走ぶりVTRカナイは終始楽しそうでした。犬は猟期が終わったことなんて知りませんから、「今日は銃を持ってないからキジは捜さないんだネ」と思っていたのかも(*^。^*) 実猟犬は遊びと仕事のスイッチを切り替えることがあるのかもしれませんね~?
カナイが終わると直ぐにニライの出番でした。この2頭が連続するという状況はかなりハンドラーの負担になるな~と感じていました。
美犬ニライと大きなポインターのシーンは微笑ましいです。ポインターは気は優しくて力持ちです。
ニライは集中力と責任感が強い性格ですが、この時は迷いがあるように見えました。
勘がいいからやはりニライパパがいつもと違うことを感じ取っていたのだと思います。
あるいは失神して動かない置き鳥に対して用心深くなっていたかもしれませんね。
ルネの相手はチャーミングなセターサリー。ルネはまんざらでもない様子でしたが。。。
ルネブログこの競技会の場合はキジを軽く失神状態にして2箇所にセットします。
競技会はこういう置き鳥という方法が多いのですが、養殖のキジは野性と臭いが違うため捜し難いという説と、犬の嗅覚は固体識別ができる程優れているのでそんな事は関係ないという説があります。
ただ養殖のキジの方が飛ばないし動作が鈍いというのは合っているかも。
ハンドラーの精神状態はキジの臭いより影響が大きい!ブリ軍団を見てそう感じました。
さすがの○○心臓のシェフでも初めてのFTで緊張しないはずがないし、ルネは顔に似ず☆ \(`-´メ)デリケートですから、些細なことも敏感に感じ取っていたと思います。
パン粉を迎えに行くと、猛烈にリードを引っぱるし、こんなにスゴイ顔になっていました。
4日間キジ当てをしていないし3時間も車の中ですから、ストレスがピークに達していたのでしょう。
作戦大成功ですネ(^v^)
パン粉はアイドル犬ですから、まずは観客にご挨拶して、それからダッシュです(笑)
上の段でポイントしているのが見えましたが、喘息の発作で近づくのが大変で・・・
でもパン粉はスタンチして待っていました。これはパン粉にはとても珍しいことでした。
その後一緒に回っていたセターが足を引きずり始めたので、心配で様子を見ていたら、
「犬がやってるよ」と審査員に言われて振向いたら、お尻を立ててポイントしていました。
この時も「いいよ~」と言うまで動かなかったので、この日のパン粉は上出来でした!
そして薮に潜って雌キジを咥えて出てきました!蔦や枯れ草が覆いかぶさっていたので飛べなかったのだと思います。o(*^▽^*)o やった~ついにパン粉が初キジレトリーブです。
審査員にキジを取るよう指示されましたが「絶対に無理に取ってはダメ!」と栗栖さんに言われているので一瞬迷いました。でもベタ褒めしたら差ほど抵抗せず放してくれました。
ナナパパさんの観察では、このキジを積んでいた軽トラに反応するのはブリだけで、ポインターとセターはスルーだそうです。面白いですネ~
今回は3つの幸運がありました。
1つ目は「何も指示ぜすパン粉の好きなようにやらせればいいよ。指示しようとすると緊張がパン粉に伝わるから」という栗栖さんのアドバイスです。これで気持ちがすご~く楽になりました。
2つ目はキジを仕込んだ所を見てなかったことです。だからまったく意識することなく歩けました。
3つ目は喘息の発作が起こってパン粉に着いて行くことができなかったこと。
もし指示しようと思ってもできなかったということです(;^◇^;)ゝはははは
15分では物足りなかったのか、キジを咥えて猟欲に火がついたのか…クレートをこじ開けて脱出するので栗栖さんの頑丈なクレートで預かってもらうことにしました。
次のレアは問題犬との組み合わせになってしまいました。
レアを襲うこのブリタニーは一昨年パン粉を襲ったのと同じ犬です。逃げても逃げても襲いかかってきて結局パン粉は途中棄権でした。
薮の奥でレアの叫び声がして、その後はレア父さんの足元にピッタリくっついてしまって…
それでもレア父さんは冷静でした。変わることなく静かにレアと一緒に歩き続けました。
あえてそう務めていたのだと思います!するとレアは少しずつ少しずつ自分を取り戻していって
あ、キジが飛んだ~~~\(^o^)/
偉いぞっレア!この瞬間を見ていた誰もが拍手と歓声でレアを称えました。
この競技会に参加させて頂いて良かった~と思った瞬間でした。
帰宅して写真を整理していていたら、レア父さんの表情で分かったような気がしました。
レアが襲われて怒りがないわけありません!でもレアに楽しい時間を過ごさせたくて自分の動揺を隠していたんですね。
…私の中で優勝はレア&レア父ペアです。
こんな会話があったのか定かではありませんが…(^^ゞ
リールブログ
リールが一番ノリシロがあるよに見えました。捜すぞ!と意欲を持って捜せたらグンと変わると思いました。集中自主トレとか合宿トレーニングとかしたらいいかも!?
リールの相手犬はキジを放すのを硬く拒否していましたが、このあとに満足して地面に置きました。
無理に取ると、放さなくなったり、食べてしまったり、隠したりするようになるそうです。
パン粉とキジ当てしている時は、いつも遠慮がちで冷めた目線なのに、この日の走りは切れ切れ!「キャッホ~」と叫びながらはじけてました。
これが本来のアップルなのか…あるいはこの日革命が起こったのか…
ゲームこそ出ませんでしたが(それはハンドラーが隠した場所を知っていたからですね)
嬉々としていてパワフルでみごとな動きでした!
さぁいよいよ、通称イヤシイ犬のトップが登場です!とにかく暴走と脱走の名人なんです。
何度も暴走シーンを見ていますが、それでも憎めないお笑い系のブリですが
どことなくハンドラーとキャラがかぶると思うのは私だけ?(笑)
この競技会に参加できるのはトップパパさんのご尽力です。来年の予約お願いします。
さっそくポイント。ポイントしたら挙手して審査員にアピールすることを後で知りました。
さらにポイント!去年一昨年よりもいいように見えました。やはりヤマドリ猟のせいかな?
あ、パン粉と同じように2羽目は噛み留めでした!
素人の私にも素晴らしい仕事ぶりに見え、絶対に今回はトップの優勝だ確信しました。
が、しか~し!\(゜ロ\)(/ロ゜)/
あ~あ、またやっちゃいましたよ~ 逃げたばかりに優勝まで逃げてしまった…2位。
審査委員長も最後の回収ができなかったので減点、と言っていました。
それでも県大会には出られるそうだから、トップがんばれよ~\(^o^)/~~~
競技が終了したあとは焼きそばや絶品のお赤飯や猪肉とキジ肉のBBQなどをご馳走になって本当に嬉しい時間です♪
東金地区猟友会のみなさん、今年も暖かく迎えてくださってありがとうございました。 会員ではないのに特別賞を頂けて本当に感謝しています。 嬉しいことことがいくつもあった大会でした。 パン粉が初めてキジを咥えたこと、それから普段キジを蹴散らすだけで、あまりポイントしないパン粉がポイントして私の指示があるまで姿勢を崩さなかったこと。 これはとしても貴重な経験だと思っています。 来年もまたおじゃまさせてください。 |  |
最後まで読んでいただきありがとうございました。
Let's live with a dog happily 鳥猟犬ほど人間のそばに居てお互いが助け合う関係を持つ動物はいないと思っています。 ブリタニースパニエルは小柄で可愛い顔で、愛玩犬としての能力もたくさん備えています。 しかしこの犬の鳥猟犬の本能はとても強く、それに応えられる飼い主でなければ扱い難い ことが起こる可能性があります。犬を訓練するように飼い主も学ぶ必要があります。 大げさに言えば、ブリタニーに生活を合わせることができるか? そのくらい魅力的な犬だと思います。 何か問題行動がれば原因は飼い主にあると考えた方が良いと思います。 |
- 関連記事
-
◆ブリタニーは野山で雉を探す猟犬です。
trackbackURL:https://iwananome.blog.fc2.com/tb.php/563-7ccbecaf